Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第43回 サブバッグの中身

 それは、壮大な無駄と言えばそうです。

 先回は、重装備の時のメインバッグの中身の話をしましたが、今回は、それを持たないときの、簡易な取材時のバッグです。

 D600を買ったとき、キャンペーンで、ロゴ入りのリュックを貰いました。これは、同時に販売されたD7100と同じものです。販促のためか、在庫処分かは分かりませんが、通常の出入口と別に、サイドにデジ一用の出入口があり、ここに収納する設計になっていました。

 これを活用し、通常の日帰りレベルでは、このバッグを使用します。

 中身としては、

 標準:AF-S50mmf1.8G、

 標準ズーム:28-300mmf3.5-5.6VC(タムロン)、

 広角ズーム:18-35mmf4(トキナー)、

他ミラーレスとICレコーダーがこの装備です。

 なお、純正28-300mmf3.5-5.6G VRは、通常着けたままで、雨天時にタムロンに交換するというパターンです。

 通常は日帰り専用ですが、一度だけこれにノートパソコンを加え、大阪で一泊したことがあり、例外もあります。

 通常乗り鉄する分には、デジ一と高倍率があれば大抵の写真は撮ることが出来、出来ないものは諦める、というのがいつもです。しかし日帰りの乗り鉄で、機材不足を感じたことはありません。明るさは単焦点で、高倍率で機材を減らし、撮影が確保出来るからです。

 旧式な機材は、値段がつくうちに処分するという考え方もありますが、やはり手に馴染んだもの、あまり手放したくはありません。下取りとかは通常せず、手放すのはやむを得ないときだけです。そのため、乾燥庫はいつも満杯です。だって、それは技術史ですから、自分の撮影技術の成長と共にあり、その記録と記憶の証拠ですから。

 やはりメインバッグは重く、先日の乗り鉄時にはホテルに辿り着けなかったほどで、軽量なバッグの意味はあると思います。壮大な無駄である感じはしますが、もう一人の相棒、手入れを怠らず、大切にしたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第42回 メインバッグの中身

 遂に、編成替えを行いました。

 従前は、広角ズームが12-24mmf5.6-6.3(シグマ)、18-35mmf5.6-6.3G、

 広角単焦点が20mmf2.8D、24mmf2.8D、28mmf2.8D、35mmf2D、

 標準系単焦点が50mmf1.4D、50mmf1.4G、

 望遠系単焦点が85mmf1.8D、

 標準系ズームが24-120mmf4、28-300mmf5.6-6.3(タムロン)×2本、

という編成でした。

 しかし、中望遠強化のため、85mmf1.8Gを入れるため、広角2本を外に出し、詰め直すと、小さなレンズなら1本入るスペースが出来、ここで20mmf2.8Dが復活、35mmf2Dがサブレンズバッグに移動することとなりました。

 見るからに、広角好きがバレてしまいます。望遠は、一応高倍率で300mmまで対応していますが、あまり当てにしていません。使用は、イベントと保存車両であると考えると、こんな編成なのでしょうが、最近は三脚での定点撮影も増え、結果50と85を2本ずつ入れる、そういう決断に達しています。

 なお、車に乗るときは、16-35mmf4G、105mmf2D、135mmf2Dのバッグと、50-500mmf5.6-6.3(シグマ)を載せ、更に長期の旅行だとサブレンズバッグも載せ、大抵の焦点距離には対応していますが、それでも未だ望遠系は不足気味で、次回のボーナスで70-200位を手に入れたい気がします。以前、f4に不満を感じてからf2.8を、と書いた気もしますが、一世代前で生産中止となった2.8GⅡはフィルム機でも使用可能なので、まずはこちらのような感じはします。

 なお、フィルムカメラは、F6が明日から使えるようスタンバイしていますが、まずは現用F100が2台くらい壊れてからでも良いかなあ、とも思います。まだ測光も狂っておらず、他にもトラブルが無く、折角予備機まであるので、当分はこのままでも良いかなあ、と思っています。敢えて言うなら保存用のF3、F4、F5が欲しいかなあ、程度です。

 デジ一は、D800は予備機、メインは一世代前のD810です。現行のD850導入には、XQDカード他全面的な新規装備を必要とし、相当の覚悟が必要なので、まだ決断していません。デジ一草創期から使用されたメディアであるCFは、多くの技術的進展を遂げましたが、今後はXQDを主流とするのでしょう、今後使用するカメラが登場するとは思われないので、命脈は絶たれる運命にあるのでしょう。時代です。

 そこに、動画用ミラーレスとそのレンズ、及びICレコーダーが、普段の私の装備です。

 以前は、スーツケース形のカートを使用していましたが、これは機器内部に埃を定着させやすいケースであると本で読み、ちょっと戸惑っていました。この故障を契機に現在のバッグになっていますが、やはり大容量のメリットは大きく、もう一度欲しい気はします。その際の埃は、カメラ・レンズ専用掃除機を使う、という必要性を感じます。、ブロアも、中に埃が入ってしまうと、使い物にならず、専用掃除機は価値があります。早期に、是非と思っています。

 それでは、次回をお楽しみに。

第41回 105mmf2

 それは、持っていることも忘れていたレンズでした。

 標準から望遠に向かう焦点距離は、50、(70)、85、105、135、180と続いて行きます。70mmは、ズームだけの焦点距離で、単焦点を見たことがありませんが、続いて85mmはポートレート標準とも言い、好きな人は好きな焦点距離です。

 しかし、85mmで足りないと、次は105mmです。85mmが好きな人は使いませんが、50mmの次で、画角の違いを感じるには、この位必要なのでしょう。それが、今回の話題です。

 Fマウント純正レンズでは、f値は2で、135mm共々「DC Nikkor」です。DCは、「Defocus Contorol」の略で、ボケ味を調整出来るレンズ、という意味です。それを使うかどうかは、撮るもの次第ですが、正直85mmでも欲しい機能で、中望遠ならではの特徴です。専用のレンズプロテクターも用意されます。

 135mmには、うすうす気付いていましたが、105mmは、85mmを多用する関係からあまり興味が無く、通常は持ち歩かず、持っていても使うのは135mmのみだったりで、長く機材のお飾り的存在でした。

 しかし、85mmで足りないときは、やはりここに来ます。標準ズーム、高倍率ズーム、そして望遠ズームいずれもカバーする焦点距離ですが、スピードを稼ぐには単焦点はバッチリです。特に、事実上ISO100のみとなったフィルムでは、他に代わるレンズはありません。ツボにはまると、もう他は見えません。

 標準系ズームで135mmを含むのは、高倍率しかありませんが、105mmは大体入っています。であるが故に機会が少なかったのですが、ここに来て見直すこととなり、持っていて良かったと思います。

 今は、105mmf1.4もデビューし、かなりのものですが、目標のうちに入っています。まあ、そのうちにこれも試してみたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第40回 85mmf1.8

 それは、新たなる標準と呼ぶべきでしょうか。

 85mmのデモ写真は、f1.4は大抵美しい女性が写っていますが。f1.8は美しいが子供だったり、いろいろです。標準ズームでは大体カバーする焦点域で、単焦点で買うのは勿体ないという考え方もあります。しかし、数万円で2~3段明るいわけで、特に最近ISOが厳しくなったフィルム写真には、シャッタースピードを稼ぐ特効薬で、他に代わる方法がありません。

 現用は、外部駆動・絞りリングつきの1.8Dと、現行のAF-Sを使用、普段はDタイプのみカメラバッグに入っています。しかし、使用頻度から考えると、やはり50mm同様に2本入れる必要がある、という感じを受けます。f2.8シリーズの広角を2本出せば捻出出来るスペースで、使用頻度の高い単焦点を入れるのは間違いではないと思います。

 f1.4を使えば良いではないか、とも思いますが、普段使いのレンズではなく、「ここ一番」というところで使うレンズですし、またレンズも大きく、狭いバッグのスペースに押し込める代物ではありません。それはf1.8が圧倒的に勝っています。

 値段も、F1.4では十数万~二十数万のところ、それと比べても半分以下です。2/3段で、こんなに差が出てしまいます。これが、買い得でなければ、何でしょうか。

 ここで、意地悪を言うと、85mmf2は、もう設計もしないのでしょうか。f1.8であのサイズなら、f2にすればさらなる小型軽量化が図れると思うのですが。私は小型軽量が好きですが、コレクターの所有欲は満たせない。だから、恐らく造ってもセールスには繋がらない、という推定が成り立つので、やはり製品化されないのでしょう。残念と言えば残念です。

 85mmは、ポートレートの標準と言う人がいます。それで、写真には女性が多く写っています。50mmより重要な焦点距離だとは言いませんが、それに次いで有用な焦点距離であると思います。50派か、85派か、蝙蝠のようですが、実際のズームの焦点距離を見ても、「ここは50」「ここは85」という場所があり、それを単焦点で代替すれば、特にフィルムカメラでスピードも稼げるわけで、それは有用です。ズームのようなつぶしは効きませんが、単焦点故に写せるスピードは、ズーム、特に高倍率ズームの補完には有用です。そういう実験の上に、科学的に焦点距離を選べるようでありたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第39回 15mmf3.5

 そのレンズは、通常形のレンズでは最大級でした。

 広角レンズ、魚眼レンズには6mmもあり、前を向いても後まで写るレンズがありましたが、魚眼を除くFマウントMF広角レンズでの最短焦点距離は、13mmf5.6となっています。しかしこれは、相当好きな人が持っている程度、オークションでも見かけず、手に入れにくい1本となっています。

 次いで短いのが、15mmf3.5で、これが今回の話題です。

 13ミリは見かけませんが、15ミリは時々出品され、私もそれで入手しました。外玉は焦点距離の割に小さく、一般にキノコ形になりそうな所、18mmf4と同じΦ90ミリのかぶせ式キャップでした。しかし胴は少々長く、相当の筐体となっています。フィルターは前面には着けられず。バヨネット式になっています。

 見える風景は、流石は超広角、圧倒的で、小さな檻に入れられた野獣を解放する力があります。そうも普段使うレンズではありませんが、無ければ見られない光景です。

 製造当時は十数万であったでしょうから、今のオークションでは値がこなれ、手が届く範囲になっています。万人受けのものではありませんが、分かる人には分かる一本です。でも、本当に好きな人しか、手に入れないでしょうが。

 それでは、次回をお楽しみに。

第38回 50mmf2

 それは、忘れ去られたレンズです。

 最近、オークションで、新たなレンズがやって来ました。そう、50mmf2です。明るさから分かるように、現行には無く、かなり昔のレンズです。逆に出ている数が少なく、選択肢はあまりありません。

 50mmf1.2が無かった時代、f1.4やf1.8が主流、そこにf2もラインナップに入っていました。しかし、f1.2が実現すると、だんだんと廃れ、いつのまにか無くなってしまいました。時期的には、NewNikkorまでが中心、Aiは少数、Ai-sでは無く、この辺りで製造中止となったようです。

 レンズを見ると、外観は普通のレンズと同じ大きさですが、レンズの玉は奥底深く、その気があれば、f1.8より薄いパンケーキレンズに改設計が可能な気がしますが、仮に設計しても商業的に成り立つはか不明で、増してAF化は不可能で、それで伝統が絶えてしまったようです。つまり、45mmf2.8がもっと売れていればAi-P化があったかも知れなかったのですが、AF化に抗っても時代の波は寄せており、それは不可能であったと思われます。しかも、小さなレンズは、所有欲を満たしません。その中でセールスを求めるのは不可能と思われます。

 しかし、引き延ばしレンズ50mmf2.8が、防犯カメラのレンズに丁度よく、生産中止直前に売れたとの話もあり、そういったメリットもあります。また、写真学校の教材のレンズは、技術の巧拙の出るレンズが好適で、その点でもこのレンズはアピールポイントがあるように思います。売れるレンズでは無いですが、「教習用」、どうでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

第37回 F80

 それは、今思うと中途半端なカメラでした。

 デジタル一眼が普及し、結果F6以外の全てのフィルム一眼を生産中止、各カメラ店は在庫処分を行いました。その時在庫があったのは、F100とF80でした。F100は所有し、2台目には値の張る一台であったことから、値段的にも見合い、それまで使用したことが無いF80D(データバック付き)を購入しました。

 一般にデータバックは、電池を入れないと動作しない代物ですが、F80Dはメインの電池を入れてあれば電源があり動作するという優れもので、しかもデータはフィルムの隅と、別にコマとコマの間に露出データを写し込める、高級機に是非欲しい機能を持ち、それはF100等には無く、羨ましいほどです。ただし、それはF100等と同じであればの話ですが。

 F80はエントリーフィルム一眼であったために、絞り及びシャッタースピードが、他のカメラのように1/3段刻みでは無く、1/2段でした。そのため、最初は「?」という数字が出て、少々戸惑うところがありました。確かに、もう少し前のカメラでは、絞りもシャッターも途中はなく、全部1段ずつであったのは事実ですが、それを勘案しても「エントリー機」の一言で片づかない問題だと思います。今のエントリーデジ一でも、おそらくそんなことはしないでしょうから、ちょっとその辺の設計は、今から考えると疑問ではあります。

 やはり、N社は、設計の脇が甘い、とよく言われます。そういった煮詰め方が不十分だからでしょう。それは、注意すべき点だと思います。

 現在、同機は乾燥庫の中で、次回の出番を待っていますが、オークションで手に入れたF100と、新品及びオークションで手に入れたF6があり、それで十分足りるため、使用見込みはありません。しかし、手放しても値段が付かないでしょうから、多分、このままでしょう。技術の記録、ということです。

 それでは、次回をお楽しみに。

第36回 F-801(N8008)

 これが、最初のカメラです。

 父の海外出張にかこつけて、買わせてしまったAF一眼レフ。父は、アメリカのカメラ店で、言葉も十分に通じず苦労しながら、日本と品番の違うカメラを買ってきました。それが、F-801対米輸出バージョン、N8008です。付属する英語の説明書には、形式読み替えの注意書きがいくつもあり、それで同じものだと確認したとのこと。なお、当時のM社は、全く品番が異なるため断念したと言っていました。

 そこで、C社と言っていれば、今頃は安泰だったのでしょうが、それを何故思いつかなかったのか、今でも分かりません。しかし、その結果、深いレンズ沼に入る始まりが出来ました。

 しかし、最初数年はレンズも1本、カメラの性能をどれだけも使いこなしていませんでした。プログラムオートに、シングルAF、しかも当時はAFセンサーがラインセンサー一つのみで、縦縞やノッペリには全くAFが通用せず、結果手動で合わせた記憶があります。当時は、コントラストAFなど、あるわけもありません。

 その後就職してから、24-50mm、80-200mmf2.8など、レンズは増えていきました。特に80-200mmf2.8は、スポーツ用に手に入れたもので、カメラ屋が多数在庫を抱え処分価格であったので買いました。しかし、十分に使いこなさないまま手放しました。

 このまま心中するつもりでしたが、その後のカメラが気になり、F90を、と思ったところでF100を薦められ、苦心して買った、そんな感じです。カッコも、1つから5つに増え、何といってもクロスセンサーがあり、AF精度が劇的に向上しました。

 そうすれば、もう顧みることもありません、新型機ばっかり使うようになり、永く忘れられるカメラとなっています。

 修理にサービスセンターに持っていったとき、社員が迷わず「F~」と書いてから、慌てて修正していました。まだD1も無い時代、本能的なものでしょう。

 最近電池を入れていないので、動作するか分かりませんが、多分大丈夫でしょう。今日も乾燥庫の片隅に陣取って、いつか出番が来る日を待っています。

 それでは、次回をお楽しみに。

第35回 D100

 それは、初めて普通の人でも持てるデジタル一眼でした。

 「買取価格6,000円」これが、このカメラの、今の評価額です。現在の最新のカメラからは見劣りし、技術的にもその程度の評価なのは仕方ありません。しかしこれは、持っている人がほとんどいませんので、中古で出たら、欲しい人は即買いでしょう。頻度的にも、ほとんど無いものです。

 一般のN社ユーザーなら、デジ一はD70が最初でしょう。恐らくほとんどのユーザーが手にしたこのカメラ、一般に普及する始まりでした。つまりそれまでは、デジ一は一部のユーザーのみが持つ、特権的なカメラでした。D70がデビューするまでの2年間は、優越感に浸っていました。

 市販価格は約25万、ちょっとカメラに注ぎ込んでも良い人なら何とか買える程度の金額、普及価格ではありません。しかし、それ以前のデジ一、例えばD1などは、市販価格が50万で、およそ写真を業とする人以外には買えない代物で、それを思えばまだまだ手が届きそうな一台に仕上がっていました。ターゲットはD1のサブ、およびハイアマチュアで、D1はIEEE1394接続でしたが、D100はUSBになり、現在のデジ一とほぼ同じ仕様に出来上がっています。D1を中古で買うときは、接続には注意が必要です。

 持っていれば自慢出来る一台でしたが、しかし撮像素子がAPS-Cサイズで、これに適合するレンズは、苦心が必要でした。いわゆるDXNikkorは、D70以降からラインナップができ始め、それまでは無かったことから、特に広角側は困難を極めました。そこで、18-35mmを使ったりしたわけで、専用レンズを使用出来たD70は、幸運です。

 D70デビューで購入し、D100は宝刀ですので乾燥庫入り、その後顧みることは殆どありませんでしたが、以降のデジ一は大半を処分した中、D100だけは現在も手元にあります。リセールバリューが無いのも事実ですが、その時代から持っていた記念でもあり、譲る気はしません。やはり、記念すべき一台ですから。

 それでは、次回をお楽しみに。

第34回 F100

 それは、今でも私の主力です。

 初めてのカメラ、F-801から、次のカメラを検討中、F90シリーズを物色していました。そこで、カメラ店で、相談をしてみました。

 その答えは、こうでした。「F100の方が、良いよ。」

 「F5ジュニア」というキャッチコピーでデビューした、F100。中級AFフィルムカメラの代表格、F5の縦グリップを取り除いたようなサイズで、まさに「ジュニア」、確かにF90と比べても進化したモデルです。しかし当然値段も高く、あの当時に20万前後したのか。F4ベースで、モデル末期であったF90と比べれば、高いのは当然です。しかし、それが正解であったことが、後に証明されました。

 CPU連動しない機械式のレンズにも対応し、露出計連動レバーも装備しますが、非Aiには対応せず、可倒式改造も出来ず、旧来のレンズは使えません。もしそれを望むなら、やはり一桁機を使うしかありません。

 購入から20年、予備機を目論んだオークションでの購入は4台を数え、1台は不正改造のババでしたが、以外は完動品で、現在も現役です。露出計等半導体も駄目になっておらず、いまでもほぼ正確な露出となっています。

 オークションを見ても、F90シリーズはあまり見かけませんが、F100は散見され、今でも代替機は手に入ります。今思っても、やはり正解であったのだと思います。

 ただ、現在はスクリーン等の製造は中止となり、新製部品を手に入れるのは不可能となりました。やはり、新製部品を望むのならば、もうF6しかありません。

 しかし、それを勘案しても、今でも使えるのは強みです。コレクションには不向きですが、現在も使うことを考えれば、やはりまたとない一台でしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。