Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第52回 135mmf2.8 Ai改

 これは、うっかりでしたが、期待出来る1本です。

 MF135ミリは、f3.5を先日手に入れましたが、そういえばf2.8もあるなあ、と眺めている最中に、気になる1本があり、入札しました。Ai-Sにしては安いなあ、と思っているうちに落札し、記事を読み直すと、確かにAiでしたが、改造Aiで、レンズ自体はAiの一つ前のNewNikkorであり、うっかりでした。

 本日、自宅に届き、早速試しました。流石Ai改造でF3も連動し、その当時の1本としては綺麗な方で、まあまあ期待に添うものでした。記事は注意して読む必要がありますが、いずれは手にしたのかなあ、とも思います。

 この夏は、「本命の1本」があるので、代わりはダメですが、今後余裕があれば、狙って行きたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第51回 45mmf2.8

 遂に、念願の一本をポチってしまいました。

 45mmf2.8Pの、原形であった、45mmf2.8、通称「GN Nikkor」。その名のとおり、スピードライト(フラッシュ)のGN、則ちガイドナンバーに対応する露出連動距離の換算表が絞り輪に書かれた、特徴的なレンズです。非Ai時代のレンズで、大半はそのままですが、一部にオーナーが依頼してAi改造が施されたものがあり、それは珍重されます。

 最近オークションを眺めていると、45ミリで、「連動爪が無いGN」と書かれ、写真を見てピンときて、早速入札しました。しかし終了時は値段が6倍となり、断念も覚悟しましたが、何とか落札し、手元に届きました。

 早速F3で、テストしました。やはり思った通りAi改のレンズで、連動もバッチリ、しかも多くのユーザーが紛失している専用のドーム型フードも付属し、ご機嫌です。あのPレンズの、かぶせ式キャップの原形はここから来ており、フードの上からキャップが出来、これもお気に入り、非常に機嫌が良いです。連動爪は、フォトミックファインダーには必要ですが、当面は使う予定が無く、必要が出たら取り付け改造は今もやっているので、それでも良いと思います。

 正直、予算スレスレでしたが、それだけ出した甲斐がありました。早期に運用したいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第50回 135mmf3.5

 これは、原形でした。

 先日は135mmf2の話をしましたが、その後オークションを見ていると、手頃な値段でMFf3.5が出ており、手を出してしまいました。そして、届きました。

 フィルター径は統一の52mm、MFですがAi-sで、操作も統一です。フード組み込みで、f値相当で軽く、かつてはこのようなレンズであったのが分かります。結果、105mm、135mm、200mmが揃い、壮観です。

 早速F3に装着し、試しましたが、マクロレンズでは無いものの近距離までピントが合い、なかなかの出来であることが分かります。値段も、先回の半分で、儲けものと思っていました。

 なお、135mmには、MFf2.8もあり、こちらはかなりの値段になるようで、どうも先回はこちらに手を出し、火傷したようです。まあ、そのうちに。

 それでは、次回をお楽しみに。

第49回 135mmf2

 それは、痒いところに手が届くレンズです。

 経済的理由から、24-70mmf2.8を常用せず、24-120mmf4を常用しているということは、書いた気がします。そのため、高倍率ほどではありませんが、交換の頻度は下がり、かなりつぶしの効くレンズではあります。しかし、上限が120mmと、ちょっと中途半端なところで止まっている関係で、テレ側に不満を感じることがあります。そのため、面倒なときは高倍率と交換し、足りないところを補うこともあります。

 しかし、ご存じのとおり高倍率ズームは、AFセンサーの動作ギリギリで設計されているため、スピードがどうしても不足気味となり、デジ一なら自動感度という対応もありますが、フィルムは不可、そこで単焦点の出番となります。ちょっとテレ側で、もう少し明るいレンズを、というと、やはり135mm位で、f2か2.8位が欲しくなってきます。その、現行のラインナップが、135mmf2なのです。

 現行はDCレンズであり、ポートレイトにも使いたくなるようなレンズですが、勿論通常の使用も可能で、デジタル専用設計ではありませんが、焦点距離もスピードも威力があります。常用レンズでは出来ないところにあり、有効な1本です。常時携帯ではありませんが、それに次ぐレベルのレンズです。

 先日、MF135mmf3.5がオークションに出ていて、頑張ったのですが、最後の一声が出せず、敗北しました。欲しい一本でしたが、旅費のいる時期で、残念でした。次回があると良いのですが。

 それでは、次回をお楽しみに。

第48回 28mmf3.5

 これは、現行レンズのオリジナルです。

 Fマウントの現行28mmのラインナップは、f1.4E、f1.8G、及びフィルム時代からのf2.8D、及びMF時代から生産が続くf2.8Sです。今回手に入れたf3.5Sは、これより少し前の設計、しかししっかりAi-Sです。

 宣伝文句は、星野写真にも使える、万能のレンズとのことで、「点を点に写す」ことが信条のN社のこと、値段的にも見合ったもので、手に入れました。

 躯体は、f2.8Dとほぼ同じ、コンパクトに出来ています。フィルター径も52mmと、規格の大きさになっています。ピントは、現在のAFレンズでは無限遠も遊びがありますが、ドイツ製を範とするN社のこと、無限遠もきちんと決まり、星野写真にはバッチリのようです。

 確かに、MF2.8が手に入るのに、f3.5は意味が無い感じがしますが、明るいレンズにはどうしてもフレアの問題があり、それは暗くするか、非球面や高級硝材等を投入するか、どちらかに迫られます。それも解決する明るさなのでしょう、点が点になる写真を、非球面や高級硝材に頼らず解決するレンズなのでしょう。

 事情があり、夜間はまだ使っていませんが、もう一つの解決法、というのはあり、それも判断です。量産型非球面には、もう少し時間が必要でした。

 それでは、次回をお楽しみに。

第47回 105mmf2.5

 これは、現在からは思いつかないレンズです。

 長く目をつけ、やっと手に入れた105ミリ。それが、手元に届きました。

 現行では105mmf2、DCレンズで、かなり躯体も大きくなっており、同じ物を想像していましたが、2/3段暗いからか、サイズも太さもかなり小さなものでした。

 レンズは5枚、説明によると変形ガウスタイプで、明るいレンズを造りやすい設計です。もう少し焦点距離が短い物に使われるイメージでしたが、中望遠まで使える設計であったのは、驚きです。

 小型軽量、フィルター径も52mm、ここまで共通設計で造られています。広角から望遠まで同径ですから、フィルター等が共通で使え、使い回しの観点からも便利は便利です。今はもっと大きなフィルター径が主流となり、今にしてみれば小径なのでしょうが、当時は当時でそれなりに合理性があったのでしょう。

 「望遠レンズは一眼レフ時代の寵児」と書かれていましたが、正にそのとおり、ちょうどフィルム面10センチの長さで、軽量なレンズです。レンズが大型化する前の、正にMF時代らしいレンズとも言えます。

 CPU連動が無いのはその時代から、しかし連動環もある大抵のカメラでは使え、カメラ側の対応もあり、現在でも絞り優先AEに使えます。AFでは無いので、速い物を撮るのには使わないでしょうが、85の上、使えそうなレンズです。使い込んでいきたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第46回 200mmf4

 それは、ギリギリの設計です。

 子供の頃、Kマウントの200ミリの写真を見て、小型のレンズで、欲しいなあと思っていましたが、後にFマウントとなり、それは、忘れていました。

 しかし、Fマウントの200mmf4が出ており、値段的にも見合った物であったことから、購入しました。勿論、MFです。

 現在、この焦点域のFマウントでのラインナップは、200mmf2と、180mmf2.8のみで、f4はありません。180mmf2.8は常識的な値段ですが、200mmf2は約80万、写真を業とする人以外は、尻込みする金額です。サンニッパ(300mmf2.8)に対するサンヨン(300mmf4)のように、プロモデルのデフュージョンラインになる一般ユーザー向けモデルがあり、それはこの焦点距離ではf2.8が果たしているということでしょうか。確かに、それではf4の出番はありません。

 レンズは、規格の52ミリのフィルター径、広角から望遠まで通しの物です。長さは焦点距離相応ですが、F2.8のイメージからはかなり小さく、一絞り暗い訳があります。しかし、フィルター一杯の前玉で、画像を確保しています。

 望遠レンズは、一眼レフが生まれたことによって生じた寵児とのことで、現在に至るまで多くのレンズが設計されています。その一つが200mmf4でした。しかし、現在ではもっと大型のレンズが設計され、今では使用する頻度も落ち、商品としても競争力もあまり無い、ということなのでしょう。

 しかし、それを抜きに考えるならば、焦点距離の割に軽量で、52mmのフィルター枠に拘り、上手に設計されたレンズだと思います。もっと注目されてもよい物だと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第45回 Fujin

 それは、究極の逸品です。

 レンズ形カメラ用掃除機、Fujin(風塵)。機械メーカーの設計者が、良い道具を探すうちに、自分で造ってしまった機械です。当初はEFマウント用のみでしたが、EFマウントのものが出力アップの2代目になったのを機に、黒地に金帯の「黒レンズ」Fマウント用も発売され、EFマウント用は白地に赤帯の「白レンズ」も登場、高級レンズ風になっています。

 電池を装備し、マウントに填めスイッチを入れて1分程度で終わる、優れものです。電池残量を確認してミラーアップし、動作させれば簡単にクリーニングが出来ます。

 また、レンズ清掃用のアダプターもあり、両マウントの構造で、一方をレンズ、一方を機械で固定し、これも約1分で終わります。ただ、これは、内部に空間があるレンズのみ効果があるようです。

 今までは、ブロアやエアダスターで吹くしか方法が無かったのですが、ブロアは中に埃が入ると収拾がつかず、エアダスターは圧力が強すぎてシャッターに良くないとのことで、登場が待たれていた機械です。特許もある商品で、他の会社は多分造れないでしょう。

 実際の効果は現在確認中ですが、次回の撮影で効果が出れば良いかなあとも思います。

 ただ、こういうものは先ずはEFマウント、続いてFマウントという順番であり、それはやはりプロが使うC/Nの特権ではあります。他のマウントも、と言いたいですが、Fマウントでもギリギリのサイズであることから、これ以外の、特に小型のマウントのものは多分出ず、大型でも数の出るものしか造らないでしょうから、既存マウントのバージョンアップはあっても、他のマウントは無さそうに感じます。敢えて可能性があると思われるのは、ニコンの新ミラーレスマウントくらいでしょう。

 なお、使用時には帯電防止スプレーの使用が推奨されており、また機械が埃だらけでは効果が無いので、清潔には気をつけたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第44回 レンズペン

 これは、特許商品なのでしょう。

 N社の直販サイトを開くと、「レンズペン3本セット」が、専用ケースに収まり、販売されています。これが、今回の話題です。

 例えば、レンズ面を手で触れてしまうと、皮脂がレンズ面に付いてしまいます。それを拭き取るには、油を吸収する布、例えばセーム革などで拭くことが考えられます。しかし、撮影現場ではそういう装備は無いでしょうし、持ち運びの点についても問題があります。それを、簡単に拭き取り、かつ携帯性に優れたペン形にしたものが、「レンズペン」です。

 キャップを取ると、拭き取り面が出てきて、それで一拭きすればほぼ油分は無くなり、レンズの清掃が簡単にできます。太さも何種類かあり、またデジ一の撮像センサー用や液晶面用など、派生商品もあります。いずれも、携帯性に優れたものです。しかも、セーム革では革の粉末が落ちることもありますが、そういったものも無く、優れた商品と言えます。

 自宅での清掃では、セーム革で拭いた後エアダスターで飛ばし、清掃をしていますが、出先での清掃には重宝しています。2つのバッグに、それぞれ入っており、緊急メンテナンスも出来るようになっています。

 3本セットは、最近の商品ですが、オリジナルはフィルム時代からあり、知る人ぞ知る道具でした。後は、収納式の埃払いになっており、毛で払えるようになっています。

 類似商品も無く、独占特許の商品のようで、模倣品もありません。本当に、代わるものの無い商品です。お気に入りの1つです。

 それでは、次回をお楽しみに。

第43回 サブバッグの中身

 それは、壮大な無駄と言えばそうです。

 先回は、重装備の時のメインバッグの中身の話をしましたが、今回は、それを持たないときの、簡易な取材時のバッグです。

 D600を買ったとき、キャンペーンで、ロゴ入りのリュックを貰いました。これは、同時に販売されたD7100と同じものです。販促のためか、在庫処分かは分かりませんが、通常の出入口と別に、サイドにデジ一用の出入口があり、ここに収納する設計になっていました。

 これを活用し、通常の日帰りレベルでは、このバッグを使用します。

 中身としては、

 標準:AF-S50mmf1.8G、

 標準ズーム:28-300mmf3.5-5.6VC(タムロン)、

 広角ズーム:18-35mmf4(トキナー)、

他ミラーレスとICレコーダーがこの装備です。

 なお、純正28-300mmf3.5-5.6G VRは、通常着けたままで、雨天時にタムロンに交換するというパターンです。

 通常は日帰り専用ですが、一度だけこれにノートパソコンを加え、大阪で一泊したことがあり、例外もあります。

 通常乗り鉄する分には、デジ一と高倍率があれば大抵の写真は撮ることが出来、出来ないものは諦める、というのがいつもです。しかし日帰りの乗り鉄で、機材不足を感じたことはありません。明るさは単焦点で、高倍率で機材を減らし、撮影が確保出来るからです。

 旧式な機材は、値段がつくうちに処分するという考え方もありますが、やはり手に馴染んだもの、あまり手放したくはありません。下取りとかは通常せず、手放すのはやむを得ないときだけです。そのため、乾燥庫はいつも満杯です。だって、それは技術史ですから、自分の撮影技術の成長と共にあり、その記録と記憶の証拠ですから。

 やはりメインバッグは重く、先日の乗り鉄時にはホテルに辿り着けなかったほどで、軽量なバッグの意味はあると思います。壮大な無駄である感じはしますが、もう一人の相棒、手入れを怠らず、大切にしたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。