Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第4回 F6

 それは、最後のフィルムカメラとなっています。

 私の写真の腕は、初心者ではありませんが、お世辞にも上級者とも言えません。そのため、プロ用の道具は使う資格が無いと、最高の機器では無く、中級者に似合う道具を使用していました。

 そのため、N社の一桁機は、やはり上級者用、まだ早いと、1つ下のグレードを使用していました。それは、フィルムからデジタルに移行した、ここ20年近くそうでした。

 確かに、デジタル一眼の能力は上がり、一部のカメラは「中判カメラ並み」とも評されるまでになりましたが、私は未だデジタル・フィルム併用を続けています。フィルム機も、当分続けられる位予備機もあり、純正品のパーツの供給も続いており、その辺は安心だと思っていました。

 しかし、これも整理が進み、遂に部品はF6以外は供給が中止となり、店頭からも商品が無くなることとなりました。そのため、オークションも探し、一応は解決は見たものの、今後それを続けることに疑問を感じ、今ある分はそのままで、今後どうするべきか考えるに至り、遂に一桁機に手を染めることとなりました。意を決し、F6を購入、現在撮影試験中となっています。

 しかし、AFの設計は、恐らくD2やD200と同時期の設計で、フォーカスポイントのカギカッコが、画面中央を中心に11か所、勿論それ以前のAF機よりは進歩していますが、最新のデジ一に比すると、少々物足りない感じはします。そうでしょう、発売は遙か昔から、ファームウェアは改められているようですが、ハード面は何も変わっていません。

 それについては、多分F7やF200は、設計も行われたのでしょうが、今のフィルム機の流通の現状から考えて、仮に新型機を発売しても、商業的に成り立たないと推定されることから、結果発売されていません。もう、フィルムの時代は終焉を迎えつつある、といえます。そうでしょう、フィルムメーカーも軸足はデジタルであり、フィルムは生産を縮小、リバーサルは市販が2種で、ネガではフィルムを使う意味も無く、もう高速シャッターも現実的ではありません。本当に一部の人の道楽となりつつあります。

 ただ、N社も新発売のレンズはEレンズと変わり、F6では使えません。F7は絶対無理ですが、電磁絞り対応のF6E位は期待したいのですが、難しいのでしょうか。全ては「商業的に成り立つか」に行き着きますが、どうかご検討を。

 それでは、次回をお楽しみに。