Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第19回 50-500mm

 これも、純正の規格では出来ないものでしょう。

 通常、500ミリのレンズは、通称ゴーヨン(500mmf4)のレンズが、大体100万円程度のものとなり、写真を業とする人以外では、まず買わないというか、買えないレンズです。そのため、AFの限界であるf5.6でこの焦点距離を出せば、と思っていたら、Fマウント純正で、200-500mmf5.6というレンズが発売され、これは常識的な金額となっています。

 しかし、サードパーティーに目を移すと、主流は150-600mmで、既に600ミリが手に届く時代となっています。

 このようなレンズが開発された、元となるのが、今回の50-500mmです。メーカー名から”Bigma”と呼ばれる、そのレンズです。

 外観は、望遠ズーム然とした筐体で、50ミリ時にも5センチまで縮小すること無く、おそらく凹面レンズで焦点を後にしているのでしょう。一方500ミリ時には、ほぼ50センチの全長になります。100ミリ以下を除きテレコンにも対応しています。

 写真は、特に新しいレンズコートをしているわけでは無いので、まあ高倍率ズームらしい画像ですが、現在市販される望遠系ズームレンズでは最高倍率を誇り、そのつぶしの効くところが、多くの人の使用する理由と思われます。値段も、新品でも10万円台、中古ではそれなりで、普通の人でも手の届く範囲のレンズになっています。

 標準から超望遠まで対応する当レンズ、やはり便利な1本です。写真はともかく、便利さでこれに勝るものは無く、使用頻度は高くなっています。重さも約3キロ、1本なら手持ちの限界の範囲で、長時間で無ければ使えるものでしょう。そのための、手持ち補助用ストラップもあります。

 純正の規格では許せない内容なのでしょうが、サードパーティー製として、現在使用されています。今後品番整理で無くなる可能性もあり、買っておいて良かったと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。