Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第20回 90mm

 それは、マニュアルレンズ時代からの名作でした。

 ここ2回ほどレンズメーカーS社の話が続いたので、今回は、T社のレンズを見ていきたいと思います。

 レンズメーカーには、1から全部設計するところもあれば、人気のあるレンズをそのままパクって他社でも使えるようにするという所もあり、K社はほぼほぼカメラメーカーN社のパクりです。FK○○と出てくれば、これはドイツのガラスメーカー製の光学ガラスを輸入している証拠です。まあ、N社は、自社でガラスを製造し、他社にも供給する状況ですから、間もなくガラスまで同じパクりレンズが出る可能性もあります。

 しかし、T社は、今は主流の高倍率ズームレンズのパイオニアであり、ほぼ全部がオリジナル、APS-Cサイズ用に16-300mmなどという、約20倍光学ズームを発売するメーカーです。しかも、それらをダウンサイジングし、軽量小型に収める技術もあり、所有欲を満たす観点からは満足出来ませんが、実用的なレンズを造るのが得意なメーカーです。

 そんなT社は、高倍率ズームより遙か前から、伝説となる程の単焦点レンズを製造していました。それが、90mmマクロレンズです。何度ものモデルチェンジを経て、AF化、デジ一対応、手ブレ防止対応とバージョンアップし、現在は手ブレ防止第2世代となっています。

 絶対の自信作らしく、ラインナップの入れ替え時には、最初に更新される1本、やはり銘玉と評されるだけのことはあります。私は、外部駆動AFモデルと、手ブレ第1世代を所有し、手ブレ第2世代を狙っていますが、なかなかお財布が許してくれません。

 しかし、いずれもエクステンションチューブ無しに等倍まで写り、正直マクロを1本選ぶとなると、純正と比べたくなるほどの1本です。機会があれば、是非試されると良いと思います。

 兄弟分として、マクロ180mm、及びAPS-C専用のマクロ60mmがありますが、180mmの方は最近更新が無く、60mmはフルサイズには対応していないことから、ちょっと心配ではあります。しかし、先ずは最新90mmからという気もします。今後、どう展開するのでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。