Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第30回 18-35mmf3.5-5.6

 それは、意外な使い方ができるレンズでした。

 まだデジ一が普及する前、フィルムの時代に、広角域の主要焦点をカバーするズームとして、普通に買った18-35mm。当時はまだ外部駆動で、18、20、24、28、35をカバーし、単焦点の持参を減らすには効果的なレンズで、当時はその程度の意識でした。

 しかし、21世紀を前に、デジ一が製造されるようになり、D1に続きD100が登場、2年目のシーズンに購入しました。その話は別として、データ処理を軽減するため素子がAPS-Cサイズで、しかしそれ専用のレンズが無かったことから、適合するレンズを既存のレンズから探す必要があり、これが一苦労でした。

 いろいろなレンズを試すうちに、18-35mmが、広角域で必要な画角があることに気付き、かなり長い時期これを常用することとなりました。今考えれば、フルサイズ換算28-50mmであり、知れば納得の一本です。ただ、望遠域が無く、それはそれで大変でした。

 以降のカメラは、レンズキットを使用したことからレンズの問題は生じず、そんな苦労も昔話となりました。今はDXフォーマットも使用せず、また元の使用法に戻っています。

 現行は、焦点距離も明るさもそのまま、AF-S化され、駆動装置を持たないデジ一でも使用可能、現在はこれを常用しますが、従前モデルはいまだ手放していません。性能的には同等で、新旧ありますが、大体性格は同じ、しかしそれぞれの違いを楽しんでいます。

 DXならば、持つべきレンズは違いますが、FXであれば、主要焦点域をカバーするこのレンズは、重宝すると思います。

 それでは、次回をお楽しみに。