Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第31回 24-120mmf4

 それは、過去の焼き直しではありませんでした。

 フィルムカメラの時代、高倍率ズーム開発競争の中、一つのズームレンズが登場します。それが、24-120mmf3.5-5.6です。常用レンズとして設計され、他社の28-200mmf3.5-5.6を意識しつつも、広角側に寄った設計のレンズとなりました。後に手ブレ補正VRが入り、F6用の常用レンズとして発売されることとなりました。

 そして、デジ一の時代、ナノクリを装備し、明るさもf4一定となった、現行24-120mmf4が登場することとなりました。しかし、単に明るくなった、あるいはナノクリが入っただけではなく、デジ一に合わせ改設計したとされます。結果、現代風の写りになっています。

 値段的にも10万円台と、高倍率よりもちょっと高いですが、広角に寄ったのと、ナノクリ装備を考えれば、それほど高いものではありません。勿論望遠側には別途レンズが必要ですが、通常使う部分では、大体用が足ります。24-70mmf2.8にいきなり手を出す前に、試してみたいレンズです。私の、常用です。

 しかし、不満を言えば、やはり望遠側が120mm止まりなところ。せめて、135mmまで使えれば、もう少し勝手も良いのに、その辺どうなの、という感じです。そのため、ちょっと望遠が足りないところは、135mmf2や、他の望遠レンズを用意する必要があり、そこがちょっと不満ではあります。原設計は1990年代、正直言って、そこのとこ、何とかならないの?とは思います。技術陣の奮闘に期待したいです。

 それでは、次回をお楽しみに。