Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第34回 F100

 それは、今でも私の主力です。

 初めてのカメラ、F-801から、次のカメラを検討中、F90シリーズを物色していました。そこで、カメラ店で、相談をしてみました。

 その答えは、こうでした。「F100の方が、良いよ。」

 「F5ジュニア」というキャッチコピーでデビューした、F100。中級AFフィルムカメラの代表格、F5の縦グリップを取り除いたようなサイズで、まさに「ジュニア」、確かにF90と比べても進化したモデルです。しかし当然値段も高く、あの当時に20万前後したのか。F4ベースで、モデル末期であったF90と比べれば、高いのは当然です。しかし、それが正解であったことが、後に証明されました。

 CPU連動しない機械式のレンズにも対応し、露出計連動レバーも装備しますが、非Aiには対応せず、可倒式改造も出来ず、旧来のレンズは使えません。もしそれを望むなら、やはり一桁機を使うしかありません。

 購入から20年、予備機を目論んだオークションでの購入は4台を数え、1台は不正改造のババでしたが、以外は完動品で、現在も現役です。露出計等半導体も駄目になっておらず、いまでもほぼ正確な露出となっています。

 オークションを見ても、F90シリーズはあまり見かけませんが、F100は散見され、今でも代替機は手に入ります。今思っても、やはり正解であったのだと思います。

 ただ、現在はスクリーン等の製造は中止となり、新製部品を手に入れるのは不可能となりました。やはり、新製部品を望むのならば、もうF6しかありません。

 しかし、それを勘案しても、今でも使えるのは強みです。コレクションには不向きですが、現在も使うことを考えれば、やはりまたとない一台でしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。