そのレンズは、通常形のレンズでは最大級でした。
広角レンズ、魚眼レンズには6mmもあり、前を向いても後まで写るレンズがありましたが、魚眼を除くFマウントMF広角レンズでの最短焦点距離は、13mmf5.6となっています。しかしこれは、相当好きな人が持っている程度、オークションでも見かけず、手に入れにくい1本となっています。
次いで短いのが、15mmf3.5で、これが今回の話題です。
13ミリは見かけませんが、15ミリは時々出品され、私もそれで入手しました。外玉は焦点距離の割に小さく、一般にキノコ形になりそうな所、18mmf4と同じΦ90ミリのかぶせ式キャップでした。しかし胴は少々長く、相当の筐体となっています。フィルターは前面には着けられず。バヨネット式になっています。
見える風景は、流石は超広角、圧倒的で、小さな檻に入れられた野獣を解放する力があります。そうも普段使うレンズではありませんが、無ければ見られない光景です。
製造当時は十数万であったでしょうから、今のオークションでは値がこなれ、手が届く範囲になっています。万人受けのものではありませんが、分かる人には分かる一本です。でも、本当に好きな人しか、手に入れないでしょうが。
それでは、次回をお楽しみに。