Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第41回 105mmf2

 それは、持っていることも忘れていたレンズでした。

 標準から望遠に向かう焦点距離は、50、(70)、85、105、135、180と続いて行きます。70mmは、ズームだけの焦点距離で、単焦点を見たことがありませんが、続いて85mmはポートレート標準とも言い、好きな人は好きな焦点距離です。

 しかし、85mmで足りないと、次は105mmです。85mmが好きな人は使いませんが、50mmの次で、画角の違いを感じるには、この位必要なのでしょう。それが、今回の話題です。

 Fマウント純正レンズでは、f値は2で、135mm共々「DC Nikkor」です。DCは、「Defocus Contorol」の略で、ボケ味を調整出来るレンズ、という意味です。それを使うかどうかは、撮るもの次第ですが、正直85mmでも欲しい機能で、中望遠ならではの特徴です。専用のレンズプロテクターも用意されます。

 135mmには、うすうす気付いていましたが、105mmは、85mmを多用する関係からあまり興味が無く、通常は持ち歩かず、持っていても使うのは135mmのみだったりで、長く機材のお飾り的存在でした。

 しかし、85mmで足りないときは、やはりここに来ます。標準ズーム、高倍率ズーム、そして望遠ズームいずれもカバーする焦点距離ですが、スピードを稼ぐには単焦点はバッチリです。特に、事実上ISO100のみとなったフィルムでは、他に代わるレンズはありません。ツボにはまると、もう他は見えません。

 標準系ズームで135mmを含むのは、高倍率しかありませんが、105mmは大体入っています。であるが故に機会が少なかったのですが、ここに来て見直すこととなり、持っていて良かったと思います。

 今は、105mmf1.4もデビューし、かなりのものですが、目標のうちに入っています。まあ、そのうちにこれも試してみたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。