Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第45回 Fujin

 それは、究極の逸品です。

 レンズ形カメラ用掃除機、Fujin(風塵)。機械メーカーの設計者が、良い道具を探すうちに、自分で造ってしまった機械です。当初はEFマウント用のみでしたが、EFマウントのものが出力アップの2代目になったのを機に、黒地に金帯の「黒レンズ」Fマウント用も発売され、EFマウント用は白地に赤帯の「白レンズ」も登場、高級レンズ風になっています。

 電池を装備し、マウントに填めスイッチを入れて1分程度で終わる、優れものです。電池残量を確認してミラーアップし、動作させれば簡単にクリーニングが出来ます。

 また、レンズ清掃用のアダプターもあり、両マウントの構造で、一方をレンズ、一方を機械で固定し、これも約1分で終わります。ただ、これは、内部に空間があるレンズのみ効果があるようです。

 今までは、ブロアやエアダスターで吹くしか方法が無かったのですが、ブロアは中に埃が入ると収拾がつかず、エアダスターは圧力が強すぎてシャッターに良くないとのことで、登場が待たれていた機械です。特許もある商品で、他の会社は多分造れないでしょう。

 実際の効果は現在確認中ですが、次回の撮影で効果が出れば良いかなあとも思います。

 ただ、こういうものは先ずはEFマウント、続いてFマウントという順番であり、それはやはりプロが使うC/Nの特権ではあります。他のマウントも、と言いたいですが、Fマウントでもギリギリのサイズであることから、これ以外の、特に小型のマウントのものは多分出ず、大型でも数の出るものしか造らないでしょうから、既存マウントのバージョンアップはあっても、他のマウントは無さそうに感じます。敢えて可能性があると思われるのは、ニコンの新ミラーレスマウントくらいでしょう。

 なお、使用時には帯電防止スプレーの使用が推奨されており、また機械が埃だらけでは効果が無いので、清潔には気をつけたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。