Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第57回 Zマウント

 それは、発表前から話題となっていました。

 遂に発表となった、Zマウント。半年前に、N社が特許を取った時点から既に話題となっており、どんなカメラとレンズが出るのかと、注目されていました。

 今日がその発表日となり、新型フルサイズミラーレス一眼2機種と、当面のレンズ3種、マウントアダプターが発表となっています。

 開発された理由は単純、フルサイズミラーレスは現在ほぼオーディオメーカーS社の独占、Eマウント以外のマウントはありません。コンデジは10分の1、デジ一は半減と市場縮小が続くカメラ業界で、唯一成長している分野であり、これを放置する話はありません。現在トップメーカーC社も開発中とされ、こちらの動向も注目されます。

 ミラーレスのメリットは、一眼レフの必須要素ミラーボックスのスペースを考える必要が無いことで、かつてFの時代にはミラーアップして挿入し、ファインダーは専用の装置を取り付けた、魚眼レンズを中心とした超広角レンズも、設計が楽になることです。また、レンジファインダーの時代にはf0.95のレンズもありましたが、今回のZマウントレンズでは、58mmf0.95も今後発売予定とのことで、ミラーボックスが原因で設計出来なかったレンズも続々登場することとなり、今後に期待が持てます。

 当面は標準ズームと、35mm、50mmのみですが、50派と85派とが分かれるところです。まあ、当面はアダプターで既存レンズも併用という選択もあります。

 しかし、Eマウントのユーザーには、コンデジスマホ上がりのユーザーも多いということ。今回発表のZシリーズ2機種は、ファインダーもEVFが標準装備ですが、これの無い、あるいは外付け式とした、ダウングレード仕様も検討が必要では?それで値段を抑えたら、一気に火が点くような気がします。

 なお、レンズアダプターFTZは、Ai以降のMFレンズも対応とのこと。昔からのファンも、忘れていません。

 開発当初は、清水の舞台から飛び降りるような気持ちだったでしょうが、上手くいくよう願いたいです。

 それでは、次回をお楽しみに。