Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第147回 14mmf1.8 DG Art

 これは、思っていたほど大きくはありません。

 Fマウント純正のAF14mmはf2.8で、そこそこのキノコ形レンズです。MFの時代にはいろいろな焦点距離、明るさがあった中、AFではこれだけ、超広角の市場の大きさが分かります。実際、星野写真など一部の用途に限られ、増して鉄道では何の写真か分からなくなってしまうからです。しかも、更に悪いことに、これは単焦点でありながら、後に出た「大三元」14-24mmf2.8に光学性能で負けるという、不名誉な記録もあります。それだけ、大三元は超越的なレンズです。

 これをレンズメーカーS社がArtラインで造るとなると、f1.4は流石に無理と思われるので、f1.8で登場させました。そのため、ズーム並みの巨大なキノコを想像していましたが、届いた実物を見ると、確かに大きいですが、105mmf1.4どころか85mmf1.4程でもなく、常識的な範囲に収まっています。しかし、値段はかなりの逸品です。

 再度書きますが、鉄道写真での活用は難しく、やはり星野写真が思い浮かびますが、それに必要な光学精度があるのか。ただ、専用ドックがあれば、自分でAF等の微調整が出来、自分用にカスタマイズも可能、そこは強みです。まあ、一つの回答という感じはします。

 やはり、純正には無いレンズ、値段は張りますが、代わるものは他に無く、超広角が好きな方には、お薦めします。どうでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。