Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第75回 PN-11

 それは、時代の変化に合わせた対応です。

 N社のエクステンションチューブは、昔は3種類ほどあったようですが、フォトミックに対応していたのはPN-1、PK1,2,3で、チューブ外側に「富士山」連動爪が装備され、F及びF2のフォトミックファインダーに対応していました。

 F3の絞り連動が、ファインダーの爪からマウント外周に移動し、カメラも洗練された形になりましたが、それに合わせこれらのチューブも+10され、PN-11、PK-11,12,13となり、AFになってからはPK-11がPK-11Aに改設計、現在に至ります。

 PKリングは組み立て式チューブでもありますが、PK-3及びPK-13は、Micro55mm専用のチューブを兼ね、またPN-1及びPN-11は、Micro105mm専用のチューブで、カメラ連動はそのレンズの時代の専用ものが必要となっています。

 かつてオークションを眺めていると、PN-1とPK-3のセットが出ており、それは速攻で買い、それを必要とするマイクロレンズにセットした記憶があります。しかしMicro105mmf4はAi改もあり、それはPN-1かPN-11か微妙です。結局手に入りやすいPN-11が当たっているように思います。

 そしてAi-sMicro105mmf4に続き、Ai-sMicro105mmf2.8も手に入れるとなり、再び購入することとなりました。同形が何本かある気がしますが、それぞれで交換も手間ですので、専用になっています。

 MFで等倍撮影には必要なもの、AFのようにレンズが繰り出し、付属部品無しで無限遠から等倍まで出来たら良いのですが、当時にはそういう技術も無く、また手動で交換すれば良いので不要との考えだったのでしょう、外付けでした。

 Ai-sMicro105mmf2.8も、遂に販売終了、中古のみとなり、MFの時代も遂にここまで、とも思います。他のレンズも、生産中に手に入れたいと思っています。

 それでは、次回をお楽しみに。