Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第46回 200mmf4

 それは、ギリギリの設計です。

 子供の頃、Kマウントの200ミリの写真を見て、小型のレンズで、欲しいなあと思っていましたが、後にFマウントとなり、それは、忘れていました。

 しかし、Fマウントの200mmf4が出ており、値段的にも見合った物であったことから、購入しました。勿論、MFです。

 現在、この焦点域のFマウントでのラインナップは、200mmf2と、180mmf2.8のみで、f4はありません。180mmf2.8は常識的な値段ですが、200mmf2は約80万、写真を業とする人以外は、尻込みする金額です。サンニッパ(300mmf2.8)に対するサンヨン(300mmf4)のように、プロモデルのデフュージョンラインになる一般ユーザー向けモデルがあり、それはこの焦点距離ではf2.8が果たしているということでしょうか。確かに、それではf4の出番はありません。

 レンズは、規格の52ミリのフィルター径、広角から望遠まで通しの物です。長さは焦点距離相応ですが、F2.8のイメージからはかなり小さく、一絞り暗い訳があります。しかし、フィルター一杯の前玉で、画像を確保しています。

 望遠レンズは、一眼レフが生まれたことによって生じた寵児とのことで、現在に至るまで多くのレンズが設計されています。その一つが200mmf4でした。しかし、現在ではもっと大型のレンズが設計され、今では使用する頻度も落ち、商品としても競争力もあまり無い、ということなのでしょう。

 しかし、それを抜きに考えるならば、焦点距離の割に軽量で、52mmのフィルター枠に拘り、上手に設計されたレンズだと思います。もっと注目されてもよい物だと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。