Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第2回 105mmf4 Micro

 その焦点距離は、納得のいかない数字でした。

 今年の収穫は、中望遠マクロ、105mmf4の、世代の違う2本を手に入れたこと。先回のジャンクは、光学的にも本当に掘り出し物でした。もう1本は、Ai-sですが、値段相応で少し状態が悪く、そのうちにもう少し良い状態のものが欲しいとは思います。

 現行は、AFも、MFも、f2.8で、一絞り明るいもので、AF-SもAi-sも新品が買えるので、生産中止になるまでに手に入れれば良いと思っていますが、f4は過去のもの。しかしMF用の等倍用エクステンションチューブは、「f4用」とも書かれ、少々気にしています。

 正直、「何故100mmではないのか?」とは思いますが、伝統的にN社はこのクラスの中望遠は105mmとしており、先日も105mmf1.4を発売し、注目を浴びています。

 「85mm派か、105mm派か?」と言われると、私は85mm派なので、次は135mm、その前は普通は35mmなのだそうですが、ここは50mm、順を追えば28mmと下がります。

 話は逸れましたが、マクロは55mm、105mm、200mmがラインナップで、Ai-sはf2.8ですが、従前は55mmはf3.5で、105mmがf4なのも、納得がいきます。いきなりは、技術進展しません。

 50mmが出来なくて55mm、58mmだったのは有名なようですが、ミラースペースも確保出来る100mmで、なぜ+5mmなのかは知りません。しかし前が85mm、次が135mmとなると、やはりこの位置になるのでしょうか。こだわりとは、大体このようなものです。

 最近のレンズは、特殊硝材を使用し、量産型非球面レンズも可能となり、各種収差も良好に補正され、優等生のレンズが多いです。しかし、それに至る前の、苦労して通常ガラスで、かつ球面のみで補正を目指したレンズは、今時のレンズでは見られないような写真になるかも知れませんが、それも技術史の一つであり、肯定しても良いのかなあ、と思います。

 しかし、こんな贅沢は、FとKだけの特権であり、Kも持っていたら面白かったですが、技術を理解出来ない家族が、殺生したようです。勿体ない。

 それでは、次回をお楽しみに。