Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第101回 掃除の話(いつやるのでしょうね)

 それは、まるで、相対性理論のような話です。

 機材の掃除は、一体いつすべきなのでしょうか。それは、永く問題でした。

 初めは、撮影が終わった後、帰宅してすぐに行っていました。しかし、ものの本に、「清掃は使用直前にした方が良い」と書かれていたので、早速それを実行しました。

 しかし、屋外で、エアダスターを持参するわけでは無いでしょうから、ブロアーを屋外で吹くわけですが、すると空気の中のゴミがレンズ面に吹き付けられ、掃除どころか逆に汚してしまう、という本末転倒な話になってしまいました。

 原因は、簡単です。ブロアーは、後の吸気口からエアを吸い、本体を押すと吸気口の弁が閉まり吹き出し口から吹くわけですが、吸気の時に空気中のゴミを大量に吸い込んでしまい、それが集中してレンズ面に吹きかけるからです。これを防ぐためには、吸気口にゴミ除去用のフィルターが必要ですが、しかしブロアーは吹き出し口からも空気を吸い込むので、問題です。仮に、両側にフィルターを設け、ゴミ対策が完璧になっても、多分同じことで、現地が余程綺麗な空気の場所ならいざ知らず、通常程度の、あるいはそれ以下の汚い場所では、現地清掃は逆効果です。現地で吹くのは、雪だけにしましょう。

 そのため、結局空気がそこそこ汚くない自宅で、帰宅後に清掃するというのが、結論として得られました。ブロアーもゴミを吹きかけず、まして普通はエアダスターを使うでしょうから、人前でこれ見よがしに掃除したいのなら兎も角、実質を取る人は結局こうなるしかありません。

 ただ、カメラバッグも定期的に清掃するのは、正しいです。幾ら乾燥剤を入れても、鞄を開ける度にゴミ・埃は入りますので、時々は全部ひっくり返す必要があるでしょう。

 なお、防水対策でカメラバッグにタオルを入れるのは、最悪なのだそうです。水分を吸ってから一緒に入れると、カビの増殖に最も適した湿気を発し、機材を全部ダメにするそうです。注意しましょう。

 それでは、次回をお楽しみに。