Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第69回 50mm f1.2

 遂に、一眼レフの究極の夢に辿り着きました。

 今回、手に入れたのは、50mmf1.2です。AFになってからはf1.2のラインナップが無くなったので、これはMFにしか無いものです。

 歴史的には、レンジファインダーの時代にはそれほど問題にならなかったf1.2ですが、一眼レフの時代となり、ミラーボックスがあることによって望遠レンズは大いに発展しましたが、標準から広角は設計に大きな制約が出来、結果設計に苦労することとなります。50mmもf1.4は出来ましたが、f1.2が出来ず、先ずは58mmがが精研削非球面レンズによって、後に55mmで一般的なレンズで完成、苦心の末に50mmf1.2が完成します。その設計の、レンズです。

 開放がf1.2であることから、最小がf16、オレンジ色です。55mmと比べてどうよ、といった感じですが、筐体もほぼ同じサイズで、フィルター径も同じです。まあ、コレクションと言うよりは実用品で、コレクションにはもう少し高いお金が必要、ただ現行製品ですので、新品を買う方法もあります。

 今後、新マウントにはミラーボックスの制約が無くなり、来年58mmf0.95のレンズがデビューするとのこと。レンジファインダー時代の0.98も上回るとは、長年苦虫を噛み潰した思いをしていた設計陣の、積年の思いが一気に晴らせたのでしょう。f1.2だけではない、ということです。

 それでは、次回をお楽しみに。