それは、AF化できなかったレンズです。
恐らく、Fマウントで最後のMFフィルム一眼レフであった、FM3A。マニュアル露出のFMシリーズの続番で、しかし絞り優先AFが入り、かつ当時既に導入されていたCPU連動に対応していました。
CPU連動レンズは、ほとんどAFレンズでしたが、2つの例外がありました。一つが「ゴーヨン」(500mmf4)、もう一つがこのレンズ、45mmf2.8で、FM3Aのキットレンズでもありました。
私はFM3Aは所有していませんが、このレンズが気になり、シルバーが主流の所、ブラックを購入、初のFマウントMFレンズとなりました。シルバーもそのうち、と思っていたところ、生産中止となり、現在に至ります。今でも、できれば手に入れたいと思っています。
本当に、非常に薄いレンズで、多分Fマウントでは最薄のレンズと思われます。あまりに薄いのでAFには対応出来ず、CPUも魔法を使って入れたのでは、と思うほどの大きさです。もし仮にAF化するならば、大きな筐体を設けないと不可能な構造で、それをする位ならこのままで良いような気もします。
ボディキャップの代わりにもなろうレンズで、実際にはそんな贅沢なことはしませんが、巨艦大砲主義の人達とは一線を画す一本となっています。
しかし、これには、元となるレンズ、GNニッコールがある。最終的には、ここまで手に入れて、やっと完成のような気がします。
最後に、写真は、道具の大きさで撮るのでは無く、心で撮るのだと思います。確かにコレクション癖は問題ですが、それらが生きる写真を撮りたいと思います。
それでは、次回をお楽しみに。