Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第88回 70-200mm f4

 遂に、ここまで手を出してしまいました。

 広角、標準、中望遠の通しf2.8のズームのセットを、CでもNでも「大三元」と呼び、プロなら当然、ハイアマチュアでも持っている人が多く、それ以外のユーザーの憧れとなっています。そのため、デフュージョンラインとなる、通しf4のズームは、どうも「小三元」と呼んでいるらしいですが、それはあまり定着していません。値段的にはかなりお安く通っていますが、特に鉄ちゃんの標準70-200mmは、ほとんどの人がf2.8を使用しており、f4どころかf2.8でもレンズメーカー製はほとんど見かけず、まず間違いなく純正です。

 先日、先代70-200mmf2.8を手に入れたという話をしましたが、その後検索していると、ちょっと気になるものが出てきて、落札してしまったのが、70-200mmf4でした。そして、それが届いたので、その感想を書きたいと思います。

 まず、口径は67mmで、一回り小さく、全体も3分の2、三脚座も別売で、かなり落としています。しかし三脚を常用する必要が無いほど軽く、それは1段下の明るさのメリットです。数字上の重さも850グラムで、一言で言うと「軽い」でトドメを刺します。なお、別売三脚座は300mmf4PFと共通で、同程度の重量ということでしょう。

 なお、このレンズは、手ブレ防止のVRまで完全にレンズメーカーK社にコピーされ、EFマウントバージョンもあるようですが、この位ならドイツ製の光学ガラスを使えばコピー出来る、ということなのでしょう。基本K社は全部N社のレンズのコピーで、しかし流石に14-24mmf2.8の、究極の非球面レンズの再現は出来ず、16-28mmf2.8になっています。そういう目で見ると、ほとんどがそうなっているのが分かると思います。まあ、EFマウントで使用出来るメリットはありますが。

 確かに、皆がf2.8で揃っているところで、一人だけf4を出していると、「ケチ」とか言われそうですが、三脚固定ならともかく、手持ちならこの機動性は捨てがたい。女性でも持てるような重さになっており、そのメリットはあります。補助でも十分な役割を果たすと思います。

 ただ、未だ梅雨は明けず、雨が気になって試写することもできず、早く晴れないかと思っています。

 それでは、次回をお楽しみに。