Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第99回 MF-28

 最初は、使い方が分かりませんでした。

 これは、F5用のデータバックで、日付のみが写る簡易型では無く、コマ間及び写真内に各種データが写せる多機能型のものです。F、F2ではその機能は無く、F3では日付が写真隅に入れられるようになり、F4、及びF801クラスでは日付のみと多機能型が選択出来るようになりました。その流れでF5もその装備が付いたようですが、F5は多機能型と日付のみの2種類が選べますが、「F5ジュニア」F100は日付のみで、こちらは早期に販売中止、時計は正常でも爪が破損したものを所有していますが、修理不可とのことで、放置しています。なお、F6では「写真を損なう」という理由から、廃止になったようです。

 そして、私も購入し、F5に装着しました。

 F4及びF801の感覚で操作しようとすると、全く反応しない。電池はあり、時を刻んでいますが、先ずはその修正法が分からない。結果、装着した日には手に負えず、填めただけで終わりました。

 その後、ネットで取説を探しますが、普通ならメーカーにPDFファイルがありそうですが、それは無く、ネット検索もオークションサイトやカメラ店のサイトが案内され、しかも売り切れ、途方に暮れていましたが、その中の一つに、「ボタンを押しながらメインコマンドダイヤルを回す」と書いてあったので、そのとおりしてみると、当たりです。これで、全て問題を解決出来ました。

 F5頃から、カメラとパソコンの連携というものが考えられ、カメラの撮影データをパソコンに取り込むという装置、則ちカメラとパソコンを繋ぐケーブルと、パソコンソフトのセット、「フォトセクレタリー」というものがあり、F5及びF100はこれが使えます。ただ、画像はフィルム上であり、恐らくデジタル写真のメタデータに相当する部分のみが引き出せるだけと思われるので、「どのデータがどの写真のものか」は、恐らくデータバックで、できればコマ間に写しておかないと、多分分からないでしょう。それは、その簡易版、データをメディアに書き込める装置、確かMV-1だったかを使っても同じでしょう。なお、「フォトセクレタリー」は、ケーブルは確かRS-232CでUSBに対応しておらず、ソフトはWindowsXPには対応していないはずなので、旧式なパソコンを引っ張り出す必要があり、「今でも使えるのか?」という疑念はあります。メディアに数字とカンマで書き出し、それを表計算ソフトで処理する方が、新しいパソコンでも対応出来、現実的という感じがします。まあ、それは、そのうちに。

 それでは、次回をお楽しみに。