Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第91回 80-400mmf4.5-5.6G

 それは、新硝材で生まれ変わったレンズです。

 N社で、初めて手ブレ防止VRが入ったのは、先代の80-400mmf4.5-5.6Dで、登場時は驚いたものでした。実際、かなりの重さのレンズであり、それを手持ちで使用するには相当の支えが必要であり、三脚も一脚も無い状態でそれを支えるのはなかなか困難で、さらに明るさの問題からシャッタースピードを上げることも出来ず、それで手ブレが写らないようにするには、どうすべきか、と考えれば、それでも手ブレにならないような装置が必要で、それがVR開発の始まりでしょう。このレンズは、登場当時は手に入れることが出来ませんでしたが、かなりモデル末期になってから、中古で手に入れ、現在のラインナップに入っています。オークションで、かなりの安値でこの焦点距離であれば、間違いなく先代で、外観には金のリングも入るレンズで、その画像を見て自分のレンズに金のリングが入っているか、確認したほどです。

 しかし、望遠系のかなりの高倍率ズームであり、ズーム故の問題で、光学が甘くなる焦点距離があったようで、それが課題に残っていたようです。そこで、現行レンズを完成するには、他には200mmf2のみにしか使用されない、「スーパーEDレンズ」を必要とし、その硝材の完成で実現したものです。私は、フィルム用で先代を使用していましたが、遠征中止の払戻金で、この度現行モデルを手に入れることとなりました。

 実際、三脚座が無かったり、フード固定のバヨネットが破損していればそこそこの値段だったのですが、それを厭というなら、相当の金額になりました。でも、納得の一本です。

 重さはかなりありますが、基本三脚で、あるいは一脚でいくのでしょうから、あまり問題では無いと思います。ある意味、手持ちの限界とも言えますが。ただ、被写体を選ぶような気はします。

 それでは、次回をお楽しみに。