Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第123回 500mmf5.6 PF VR(2)

 本当に、こんなに軽くて良いのでしょうか?

 この夏に、大金をはたいて購入した500mm単焦点。通常なら軽自動車を買えるほどの値段の筈が、最新技術等が投入され約半額、反射ミラーのみで絞りを調節できない(望遠鏡ならカセグレン式の)レフレックスレンズでも無く、この値段で出来たことは、他社にすれば羨ましいでしょう。その意味でも、技術的ブレイクスルーであり、傑作の名を恣にするでしょう。

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 少し遅くなりましたが、同レンズを使用したファーストショットです(写真)。縮小したこの写真では微妙ですが、電柱にかかっていない部分は、車体側面の車番まで読めるほどクッキリ写っており、単焦点の面目躍如です。

 純正ズームに対しても約0.5kg軽く、PF素子使用前のサンヨン(300mmf4)とほぼ同サイズ、同重量に出来ており、その程度であれば多くの人にも手持ち撮影が苦痛では無く、本当に傑作と呼ぶべきです。やはり、単焦点は、ズームより軽く高性能である、というのが売り文句になりそうです。

 オリンピック、パラリンピックのカメラマンのカメラは、多くがC社、次いでS社、その残りがN社な訳ですが、仮にN社がカメラでの商売が困難になっても、PF素子を始めとした圧倒的なレンズに関する技術力があるわけですから、最悪レンズメーカーとして生き延びることは可能と思われます。ただ、その前にやはりカメラメーカーとしてのN社に、何とかもう少し頑張って、というところでしょうか。ただ、ここ1か月ほどで、黒レンズが増えたような気もします。

 それでは、次回をお楽しみに。