Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第11回 28mm

 それは、今も痛恨のレンズです。

 MFの時代から、代表的な広角レンズとして挙げられる、28mm。純正も、サードパーティーも、多数のラインナップを揃えている焦点距離でした。

 フィルムAFの時代、Fマウント純正f1.4を揃えているのは、50mm、85mm、そしてこの28mmで、50と85は保有していたこともあり、この高価な28mmの購入を永く望んでいました。しかし、新型デジ一に注目するあまり、カメラ1強の時代、18mmf2.8などと同様にラインナップの整理があり、そう数も出ないこのレンズは販売中止、結果手に入れることが出来なくなってしまいました。

 f1.4に手を出す前には、必ずもっと軽いレンズで技術を磨く必要があります。f2.8はそういうレンズで、当然所持しています。ズームを多用するようになった今でも、メインバッグにf2.8は必ず入っています。

 後に、カメラの装備上の理由で、AF-Sレンズのラインナップが増えましたが、28mmはf1.8でナノクリが装備され、余程嫌っているのかとも思いました。そして現在、遂に新型のf1.4がデビューしましたが、電磁絞りのEレンズで、フィルム機は対応せず、残念です。

 旧f1.4は市販が無く、オークションでしか手に入りませんが、状態にもよりますが大体20万円前後で出ており、遊ばせるだけの金のある人のみ買える物です。定価が20数万であり、定価でも当然と言えば当然ですが。ノクトほどではありませんが、やはり入手が困難な1本です。無理してでも手に入れるべき1本でした。

 それでは、次回をお楽しみに。