Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第54回 AT-X 16-28mmf2.8 FX

 これは、自己消化をしていますが、パクりです。

 以前、カメラはN社で、レンズはレンズメーカーK社のレンズを使っている人がいました。随分周囲と話し込んでいましたが、その人は、気付いていませんでした。「K社は、N社の光学系をパクっている」ということを。

 今回の、16-28mmf2.8は、N社の14-24mmf2.8を、輸入光学ガラスと自社のプラスチック非球面レンズ技術で再現したもので、いちばん光学的に難しい14-16mmの部分をカットし、一般的なレンズになっています。そのため、オリジナルの14-24mmでは巨大なカリフラワー状になっている外観を、もう少し落ち着かせた感じになり、正面の球面も小さくなっています。その、2ミリの差は大きかったようです。

 性能的にはそれなりで、明るさは大きいですが、値段相応というべきか。ただ、常用には大きく、またデフォルメ効果も大きく一般的な撮影には向かず、被写体を選ぶ一本です。超広角が必要で、しかし大三元には手が出ない人には、救いの一本なのかも知れません。

 K社のレンズは、他もN社のパクりが多く、そのままパクってしまったものまであります。同じ光学系をトップメーカーC社のカメラで使えるのは大きいですが、そのままN社は黙っているのでしょうか。興味あります。

 それでは、次回をお楽しみに。