Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第128回 12-24mm f4 DG

 これは、究極の超広角レンズです。

 ミラーレス用を除いた、フルサイズデジ一における、魚眼を除く最広角レンズは、C社の造った11-24mmf4Lで、これが現在の技術での限界となっています。Lレンズであることから当然値段は高く、普通の人が簡単に買える代物ではありません。しかし、今後カメラの主流がミラーレスに移行する中で、ミラーボックスによる制約が外れれば、従前では不可能であった広角の焦点距離も可能となると思われますが、各メーカーも、今のところそこまでは攻めてはいません。N社においては、デジ一もミラーレスも14-24mmが上限となっており、もしそれ以上を望むのであれば、サードパーティー製しかありません。

 従前は、レンズメーカーS社が造った、12-24mmf5.6-6.3が、N社用もC社用も最広角であり、これはここ20年くらい不動でした。ただ、元々フィルム一眼レフ用のレンズであったことから、デジ一普及後に改設計が行われ、モデルチェンジが行われました。しかし設計陣はそれには満足していなかったらしく、その上位バージョン、則ちこの12-24mmf4 DG Artが完成し、それを遂に手に入れました。

 やはり従前の12-24mmに比べ2回り大きくなり、それが明るさと結像性能に資しているものと思われます。勿論前面にはフィルターは装備できず、いわゆる「キノコ形」の親玉となっています。N社の大三元、14-24mmf2.8に比べても、一回り大きいです。

 超広角と明るさ、結像性能を実現した同レンズ、鉄道用にはどうなのかと思いますが、風景等では圧倒的な存在となっています。早く、実写写真も載せたいですが、被写体を選ぶレンズ、どうなるでしょうか。

 ラインナップは圧倒的に広角が多かった私、鉄道用では望遠が多いと言うことに気付き、反省していますが、今後度肝を抜くようなものを手に入れたので、それはまた、近いうちに。

 それでは、次回をお楽しみに。