Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第172回 D850(3)

 これで、従前の制限が無くなりました。

 D850導入から数ヶ月、現在作例を追加中です。そんな中、性能の限界を試す機会があったので、撮ってみました。

 普通に、一枚です。

 高速連写モード、この8枚で丁度1秒、つまり秒8コマの連写になっています。実は、もう少し前から連写は続いていましたが、ボツ画像となり入っていません。

 D810以前の高画素カメラでは、デジカメ草創期からのメディア、コンパクトフラッシュを使用しているため、勿論CFの書き込みスピードは圧倒的に早くなりましたが、やはり限界があり、連続書き込みは11コマ前後が限界で、それ以上はオーバーフローするため撮影できませんでしたが、D850はCFを廃し、XQDカード、あるいはCF Expressカード使用となったため、圧倒的に書き込みスピードが上がり、上限は何倍も増えています。その結果、高画素機なのにプロ用のD一桁機並の軽やかさであり、そこがブレイクスルーであったと思います。

 D850で、デジ一はほぼ完成の域に達しており、多分D880改めD900の設計は終わっていると思いますが、こちらは日の目を見ること無く、D850を最後のデジ一とするのでしょう。D780の名前といい、設計といい、以降Type-Cでコネクタ統一も考えていたのでしょうが、何も今売れているものを止める必要が無く、5年経ってもエバーグリーンと思います。

 また、D850の設計をベースに、1マウントでの経験を加え、ZシリーズのオリジナルであるZ7が開発された訳で、その意味においても重要なカメラです。正に技術的マイルストーンであったと思います。

 「XQDカード」という障壁、これを越えるのは私も難しかったようですが、その先には自由で無制限な未来がある、それに早く気付いて欲しいです。

 繰り返しかもしれませんが、Z7+Z24-70mmf4Sは、Zの原点です。それは、「F」や「D1」「D100」に匹敵するモデルで、N社ユーザーなら持っておいた方が良いカメラです。冬までに、是非。

 それでは、次回をお楽しみに。