Tetsu Photography

鉄道とカメラの四方山話

第164回 Z7(2)

 アップデートは、大変でした。

 先日手に入れ、使用の準備を進めている、Z7。撮影の機会が無く、まだ使用レポートには至りませんが、その前に顛末を。

 先日、XQDカードも手に入れ、パソコンを動かしていると、ファームウェアが更新され、バージョンアップをしているとのことが分かりました。そのため、メディアに写そうと思い、見ると、パソコンからメディアであるXQDカードに移すカードリーダーが無いことに気付きました。しかもZ7は他のメディアが使えないので、手段が無い。そのため、ネットショップで見ていると、安いカードリーダーは売り切れ、カメラではライバルとなる、XQDオリジナルメーカーS社のカードリーダーは、XQDとほぼ同じ値段で、躊躇しましたが、今後は使用する機会が多数生じるだろうと考え、結局予備のXQDカードと共に購入しました。

 デジカメの撮像素子の大半も生産し、総合電機メーカーでもあるS社製で、デザインは普通ですが、やはり今後USB-C対応パソコンが標準となることを知っているのでしょう、Cタイプと従前の2種のUSBコードが付属していました。

 そして接続、カードは一番安い、N社のシールが貼られた最小容量のものですが、純正以外も使えるらしく、ハラハラしましたが、無事コピーし、ファームのアップを完了しました。だからSDでいいからダブルスロットにして欲しいとは思いましたが、今後はXQDの時代でしょうから、カードからデータを抜くにも必要であり、やはり必要な出費と言うべきでしょう。

 遂に、XQDの壁は超えました。Z7、カメラはまだまだ十分使えるので、安いXQDと、出来れば安いカードリーダーを付ければ、販促になる気がしますが、どうでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

第163回 Z7

 実は、これが起源とは、あまり知られていません。

 少し気が早いですが、夏のご褒美をあてにして、ポチってしまった、Z7。やはり新登場から少し時間が経っていることもあり、値段もこなれてきて、手が届く範囲に入ってきました。そして、今日届きました。

 サイズは、Z9を除いて、Z7Ⅱ、Z6、Z6Ⅱ、Z5と基本的には同じ、純正アルカスイスから何から、バッテリーグリップ以外は全部共通、だから持った感じも既にあるZ5と同じで、あまり差は感じません。しかし、Z7は上面の液晶表示があり、これは背景黒の透過液晶で、実はここもカッコいいのです。これは、Z5だけが無い特徴です。

 しかし、Z7及びZ6の最大の問題は、記録メディアがXQDカードのシングルスロットであり、レンズを新規で買わなければならないところ、更にメディアまで新規となり、XQDを使うD850から2年で乗り換えるなら何でもないですが、多くのユーザーはその前のメディアで、せいぜいSDカードまでですから、そこが多くのユーザーのネックとなっていました。そのため、Z7Ⅱ及びZ6ⅡはXQD+SDのダブルスロットとなり、その辺は改善されました。

 確かに、D850が出た時点で、いずれXQDの時代が来るのは分かっていましたが、今がその時かと思うと尻込みしてしまい、結果レンズばかり買ってしまうこととなってしまいました。将来、安定したらZ7Ⅱを欲しい気がしましたが、もしZ7Ⅱを買うのであれば、いずれその源であるZ7も欲しくなるなあ、と考えたとき、こなれた値段のZ7を目の前にして、中古で買うよりはと、ボタンを押してしまいました。

 実際、手にした感じは、良い感じです。細かいことを言うとまだ部品が足りないので、本格運用には至りませんが、動作は問題なく、少しAFがビビっていた26mmf2.8も安定して、良い感じです。早期に不足部品を揃え、本格運用としたいです。

 設計経緯を考察すると、最初Z7の設計が固まって、そのデフュージョンラインの普及型Z6が設計されたと考えられ、その後ダブルスロットの試験も兼ね更にデフュージョンされたZ5が落成、そしてZ7Ⅱ、Z6Ⅱが完成、プロ用の究極Z9へと発展したと思われます。

 購入してから、Z8が発表され、どう思うかとの反応ですが、多分手の届く値段では無いと思うので、そこも考えると、まずは源からと思うので、後悔はありません。折角買ったので、使い倒したいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第162回 Z 26mmf2.8

 おそらく、これが真打ちの予定だったのでしょう。

 最近新発売となった、このレンズ。26ミリというちょっと微妙な焦点距離に、あまり興味を持つ方がいないのか、評価の声が聞こえてきません。また、近い焦点距離の28mmf2.8のほうが圧倒的に安く、それで興味を持つ人がより少ない感じもします。そこで、今回このレンズを手に入れたので、28ミリとの比較をしながら評価していこうと思います。

 まず28ミリは、あの値段にするためにマウントはプラスチックですが、26ミリは金属マウント、これは明らかな違いです。プラスチックのマウントは、磨耗すると接点の接触が悪くなり、いろいろとトラブルを起こすのですが、金属マウントではその心配は皆無、安心して使えます。

 また、28ミリは小さいながらのそこそこレンズらしい大きさになっていますが、こちらはパンケーキに近く、ピントで前に繰り出しても2センチ前後、Zマウントレンズでは最薄でしょう。そのため、ピントが近くなると、前玉の中心部が更に繰り出し、まるで合体ロボのような構造です。

 そのため、前面にはそのままフィルターは装着できませんが、フィルターを装着したい場合には、付属のフードを装着すると、Φ52mmのフィルターが装着できるようになります。しかも、その際でも付属の純正かぶせ式キャップは装備できます。ただ、当然厚みは少し増します。

 考察してみると、当初はこれが28ミリでロードマップに載っていて、準備が出来ていたのでしょうが、40mmf2が売れてしまったために、Zfc標準用であった現28ミリが少々の設計変更で真打ちになってしまい、そのため同焦点の同じf値では売れないので、26ミリになってしまったのでは、という気がします。そこはちょっと不遇である感じはします。

 ただ、外径はZマウント外径と同じで厚み半分、おそらくZマウントレンズ最薄で、耐久性も圧倒的、Zマウントのメリットを最大限生かしたレンズの一つであり、ちょっとお値段は高く他のZマウント一般レンズに近くなっていますが、Zマウントを本格的に使用するなら、Z 50mmf1.8Sや、Z MC50mmf2.8辺りと比較検討する価値のあるレンズだと思います。28ミリを2本買うよりは安く、金属マウントの安心感は別物で、安定的に使用すればその価値のあるレンズのような気がします。是非、手に取ってみては如何でしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

第161回 24mmf1.4 DG Art

 遂に、コンプリートとなりました。

 ボーナスでは見送りとなったものの、間もなく支給された月給で購入した、最後の1本。このシリーズの単焦点は全部揃えたこととなり、随分大変でしたが、ご満悦です。

 フィルター径はΦ77mm、それは28mmと同じです。サイズは、やや大きいのか。しかし花形フードは取り外し可能、フィルターも装着でき、そこは20mmとは異なります。どちらかというと、28mmの方が近いイメージです。

 一般にArtラインは、究極のレンズが目標らしく、通常の同焦点のレンズに比べ大きめに設計されており、所有欲を満たすにはピッタリです。他に代わるレンズは無く、これだけのコレクションは、見た目には自慢になります。

 そんなご自慢のコレクションも、使って初めて意味があるので、早急に作例を載せたいと思います。

 残るは、14-24mmf2.8超広角ズームや、24-35mmf2広角ズーム等、通常の商売なら諦める究極のズームとなっており、こちらまで手を広げるか、少し考えたいと思います。正直、そろそろ本体を買わないと、これらのコレクションも死んでしまう気がするので、今後も使えるカメラを確保して、生かしていきたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第160回 28mmf1.4 DG Art

 目標に、あと一つとなりました。

 12月のご褒美で買った2本目は、レンズメーカーS社の、28ミリ。広角の一番の王道、使いやすい焦点距離です。50ミリが標準の人は、35ミリでは違いが実感できないので、28ミリか、敢えて言えば24ミリですが、いきない24ミリとかというのも初心者では無いので問題はありませんが、まずは28ミリからとしました。

 フィルター径も28と24は同じΦ77ミリ、準備は出来ており、あとは本体のみの状態で、ただZマウントレンズに浮気したので、その影響が出ています。もう少し後先を考えねば。

 駆体はやや大きい感じはしますが、f1.4ですので、相応か。花形フード付きの商品画像が出ますが、フードは着脱式で、そこは20mmf1.4 DG Artとも異なります。フィルターも可能です。

 買った話で実績が、という気もしますが、やはり頻度が高い5本には入らないので、試写にも自家用内燃機関が必要、大名行列になりそうです。まあ、なるべく早く実績を上げたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

第158回 35mmf1.4 DG Art

 確かに、違うのかと言われれば、微妙です。

 この冬のご褒美として、手に入れた一つが、レンズメーカーS社製のこの1本、35mmf1.4 DG Artです。新品を購入する予定でしたが、直前の浪費が祟り、しかし状態の良い中古があったので、即刻ポチりました。

 このシリーズを揃えるのに、随分執念を燃やしたわけですが、やはり望遠系が弱かったことからそちらが先となり、最後24,28,35を残していました。しかし24と28はあまり出回っていないのか、気に入っている人が多いのか、中古が見当たらず、結果これが優先となりました。

 実際使った感じ、40mmf1.4 DG Artよりは躯体が小さく、その微妙な焦点距離の差は感じませんでしたが、そこは異なります。新品であっても、コスパはこちらが良いらしく、結果出回っているようです。

 35mmを使うのは、基本的には標準で85mmを使う人で、50mmや40mmでは画像にほとんど差が出ず、好みは分かれるところです。私は基本50mmですが、その意味では贅沢と言えそうです。まあ、無いものでは使うことは出来ませんし。

 それでは、次回をお楽しみに。

第157回 70-300mmf4.5-6.3 DiⅢ RXD(3)

 遂に、動画を撮影しました。

 購入し、使う機会を待っていた、Zマウント初のサードパーティ製AFレンズ。今回、使う機会があったので、その結果を貼り付けます。どうぞ、お楽しみ下さい。

 記念すべき動画第1号、その結果ですが、記録方式が原因なのか、画質が落ちている感じがします。

 同じ場所で、時間を変えて、もう1本。微妙に気になります。

 埋め込みサイズでは気にならないものの、フルスクリーンで見ると少し気になり、それはレンズが原因なのか、カメラが原因なのか、それとも記録方式が原因なのか、調べてみる必要があります。コンパクトミラーレスより性能が低いとは考えられないので。

 それでは、次回をお楽しみに。

第156回 70-300mmf4.5-6.3 DiⅢ RXD(2)

 これは、やはり望遠レンズです。

 先日購入し、しかし試す機会が無かった、このレンズ。折角今日もお出かけをしたので、試してみようと思い、装着します。

 記念すべき、ファーストショットは、何でもない山岳風景です(写真)。やはりワイド側が70ミリで、既に中望遠、近接等は得意としていません。最低でも、この位は離す必要があるようです。やはり私は広角が好きなのだと、改めて思い知らされました。

 テレ側限界の、300ミリでのショット(写真)。本格的な望遠域、正に圧縮効果です。鉄ちゃんが望遠を多用するのも分かる気がします。

 やはり鉄ちゃんの標準は70-200mmf2.8とは常々言っていることですが、ただイベント時の撮影会では、ワイド側が70ミリではとてもとても!かなり後に下がってもとても収まらず、それで私が標準ズームを使い続けても違和感を感じなかった理由です。通常の鉄道写真は、やはり望遠の方が多いですから。

 ただ、動画での性能は試すことが出来ず、そこはまた次回か。研究しておきます。

 なお、このレンズからでしょうか、データにレンズメーカーの表示が焦点距離のデータに入るようになったのは、驚きです。Fマウントレンズでも、同様に表示されるのでしょうか。興味あります。

 それでは、次回をお楽しみに。

第155回 70-300mmf4.5-6.3 DiⅢ RXD

 実は、最新のレンズです。

 そろそろ次のレンズの物色を始める頃で、今後の計画は大体固まっているのですが、そんな中ちょっとした出来心で、まだ出て間もない新作を、手に入れてしまいました。それが、今回のレンズです。

 「何だ、70-300mmなんか、何社も出しているじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、実はこれ、ミラーレス用のレンズ、しかもZマウントでは初のサードパーティ製のAFレンズです。レンズメーカーT社が製造し、先日記者発表したばかりのレンズです。勿論Eマウント用が最初で、それをZマウント対応設計したものです。フォーマットはDXではなくFX対応のものです。純正ではカバーしていない焦点距離、その300mmという焦点距離に、クラッときました。

 Eマウントや従来のFマウントでは”Tap-in Utility”が使えますが、まだZマウントは初めてとのことで、USB-Cのコネクタが装備、マウントアダブターの無いところをカバーしています。今後このレンズが売れればT社もZマウントレンズに本気になる可能性もあるので、そのためにはやはり欲しいところか。確かにこの焦点距離にしては高いとは思いますが、唯一のレンズ、やはり代え難い感じはします。

 Fマウントも望遠系を除けばほぼ一巡したので、今後Zマウントのレンズも欲しいですが、その前に先ずはカメラか。FマウントのDSLRも最終期と思われるので、最後のあれを、在庫一掃セールで買うというのが計画ですが、できれば予備機もか。今後計画的な導入が必要な感じがします。

 それでは、次回をお楽しみに。